「切土」について、分かりやすく解説!

 「切土(きりど)は、土木工事や建設工事において土地を削り、平坦化や勾配の調整を行う作業です。道路や鉄道、ダム、造成地などで頻繁に用いられる技術であり、安全性や環境保護の観点から高度な技術が求められます。ここでは、切土の目的や施工方法、勾配の設定、施工後の安全対策について説明します。

 切土は主に土地を平坦化したり、傾斜を調整したりする目的で行われます。道路や鉄道ではルートの勾配を最適化し、宅地造成では建物が建設可能な状態にします。

  1. 切土の目的                                           切土は主に土地を平坦化したり、傾斜を調整したりする目的で行われます。道路や鉄道ではルートの勾配を最適化し、宅地造成では建物が建設可能な状態にします。                 
    • 土地の平坦化:建物や道路の安定した基盤を確保する。
    • 勾配の調整:安全な通行や水流の管理を行う。
    • 安定性の確保:崩壊や地滑りを防止する。
  2. 施工方法
    • ショベルカーやブルドーザーなどの重機を使用して土を削ります。事前に地質調査を行い、段階的に作業を進めることが一般的です。
    • また、削った面が崩れてこないよう切土の勾配を確保しながら施工するか、場合によっては土留をしながら施工することがあります。
  3. 勾配の設定                                       切土の勾配は地山の土質や切土の高さによって異なります。現地の状況に応じて適切な勾配を設定し、安全性を確保します。
    • 硬岩:1:0.3~1:0.8
    • 軟岩:1:0.5~1:1.2
    • 砂質土(密実なもの):5m以下は1:0.8~1:1.0、5~10mは1:1.0~1:1.2
    • 粘性土:10m以下は1:0.8~1:1.2 
  4. 安全対策
    • 法面保護:切土後に露出した法面を安定させるため、植生工やコンクリート吹付け、擁壁設置など行う場合があります。
    • 排水対策:地盤へ水が浸透すると崩壊する可能性が高まるため、適切な位置に暗渠排水や側溝を設置し、地盤への水の浸透を防ぎます。

 

 切土は道路や鉄道、宅地造成など多岐にわたる分野で重要な役割を果たしています。適切な勾配設定や法面保護、排水対策、安全対策が求められます。技術の進化により、より安全で効率的な切土工事が期待されています。

\おすすめ参考書/

uncategorized
syougakuseidemo.dobokuをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました