掛け捨て生命保険はもったいない?「お金が残る方がいい」と感じていた私が考え直したこと

以前の私は、「掛け捨ての生命保険はもったいない」と感じていました。

保険料を払っても、何もなければお金が戻らない。そう聞くと、同じ保険なら、お金が残る貯蓄型の方がよいように思えたからです。

ただし、当時の私は、掛け捨てと貯蓄型を詳しく比較して「掛け捨ては損」と判断したわけではありません。保険について十分に理解しないまま、「お金が残る方が、なんとなくもったいなくない」と感じていました。

その後、保険を見直す中で気づいたのが、私は保険で保障だけでなく、貯蓄まで賄おうとしていたことです。

現在は、死亡保障は掛け捨て生命保険、資産形成はNISAでの積立と役割を分けています。

この記事では、どちらが必ず得かを比べるのではなく、私が掛け捨てへの抵抗感をどのように整理したかを書きます。

最初は「掛け捨て」という言葉にもったいなさを感じた

掛け捨てと聞くと、支払った保険料が消えてしまうように感じました。

一方、貯蓄性のある保険なら、保障を持ちながらお金も残る。詳しい仕組みを知らなかった私には、こちらの方が無駄がないように見えました。

当時は貯蓄性のある生命保険に加入していました。ただ、正確な商品名や商品種類、詳しい契約内容は覚えていません。終身保険や養老保険だったと推測して書くこともできません。

言えるのは、「掛け捨てより、お金が残る方がなんとなく安心」と考えていたことです。

「保障も貯蓄もできるなら得」と単純には言えないと思った

保険を見直すために調べる中で、疑問が出てきました。

保障もあり、貯蓄もできる商品が、掛け捨てより単純に得なのであれば、なぜ両方の種類があるのか。違いがあるなら、そこには理由があるはずだと思ったからです。

生命保険文化センターでは、生命保険の主契約として、定期保険、終身保険、養老保険など複数の種類を紹介しています。保障される期間、満期保険金の有無、解約返戻金、保険料などは商品によって異なります。

つまり、「お金が戻るか」だけを取り出して比べても、同じ条件の比較にはなりません。

貯蓄性がある保険でも、途中で解約すれば受取額が払込額を下回る場合があります。将来受け取れる金額だけでなく、必要な保障、保険料、資金を使える時期まで確認する必要があります。

気づいたのは、保険で貯蓄まで賄おうとしていたこと

見直し前の私は、保険に二つの役割を持たせようとしていました。

  • 万一のときに家族を支える保障
  • 将来のためにお金を残す貯蓄

一つの商品で両方できること自体が悪いわけではありません。保障と貯蓄をまとめた方が続けやすい人もいると思います。

ただ、私の場合は、二つをまとめたことで判断しにくくなっていました。

保険として必要なのか。貯蓄として続けたいのか。途中でお金が必要になったときにどうなるのか。それぞれを分けて考えられていなかったからです。

そこで、まず役割を分けることにしました。

我が家は「保険は保険、資産形成は別」と整理した

最終的に我が家では、次のように分けました。

目的我が家が選んだ方法
私に万一のことがあった場合の死亡保障掛け捨て生命保険
将来に向けた資産形成NISAでの積立

死亡保障は、家族に必要なお金から公的保障や家族の収入、貯蓄などを差し引き、それでも不足する部分を補うものとして考えました。

必要保障額をどう整理したかは、生命保険の死亡保障はいくら必要?我が家が「不足分」で考え直した方法で詳しく書いています。

このように役割を分けると、掛け捨ての保険料は「何も残らない支出」ではなく、必要な期間に死亡保障を持つための費用だと考えやすくなりました。

掛け捨ては「何も受け取らなければ損」なのか

保険は、何かが起きたときの経済的な負担に備えるためのものです。

保障期間中に保険金を受け取らなかったとしても、保障がなかったことにはなりません。その期間、家計では負担しにくいリスクに備えていたと考えています。

自動車保険や火災保険も、事故や災害が起きなければ保険金を受け取らないことがあります。それでも、受け取らなかっただけで保険料がすべて無意味だったとは感じません。

生命保険も同じように、受取額だけではなく、必要な保障を持つための費用として見ると、掛け捨てへの抵抗感は小さくなりました。

資産形成にNISAを選んだ理由

資産形成については、我が家ではNISAを使って積み立てています。

私が続けやすいと感じた理由は、主に次の3つです。

  • 長期で積み立てる仕組みにしやすい
  • NISA口座で得た利益が非課税になるという税制上のメリットがある
  • 必要になった場合は、保有商品を売却できる余地がある

金融庁のNISA案内でも、NISAは投資による資産形成を支援する税制上の制度として案内されています。

ただし、NISAは利益や元本を保証する制度ではありません。投資した商品の価格は下がることがあり、売却時に元本割れする可能性があります。

我が家では、基本的に途中で売却しなくてもよい資金で積み立てるようにしています。「必要なら売却できる」ことと、「いつ売っても困らない」ことは別だと考えているためです。

また、保険料を下げた差額を、そのまま同額だけNISAへ移したわけではありません。保険料とNISAの積立額は、家計全体を見ながら別々に決めました。

証券口座を選んだ基準は、NISA口座はどこがいい?迷って動けなかった自分が決めた基準にまとめています。

NISAが貯蓄型保険より必ず得という意味ではない

我が家は役割を分けましたが、これがすべての家庭に合うとは考えていません。

掛け捨て生命保険とNISAには、そもそも役割の違いがあります。生命保険は契約条件に応じて保障を持つ仕組みで、NISAは投資による利益が非課税になる制度です。

投資結果は相場や選んだ商品、売却時期などで変わります。長期・積立・分散を意識しても、必ず増えるわけではありません。

また、自分で積立額を変更したり、投資商品を選んだりすることが負担になる人もいます。貯蓄性のある保険についても、保障内容や返戻率、解約時の条件は商品ごとに異なります。

どちらが得かだけではなく、自分が何のためにお金を払うのか、どのリスクを引き受けられるのかで判断する必要があります。

今は掛け捨てであること自体に抵抗はない

現在、私は掛け捨てであること自体には抵抗を感じていません。

理由は、掛け捨てが常に優れていると分かったからではありません。

我が家では、死亡保障に必要な役割と、資産形成に求める役割を分けた方が、自分たちの判断を説明しやすかったからです。

必要な死亡保障は掛け捨て生命保険で持つ。将来に向けた資産形成は、値動きのリスクを理解したうえでNISAを使う。

目的が分かれたことで、「掛け捨てだからもったいない」という言葉だけで保険を判断しなくなりました。

まとめ|「戻るか」ではなく、何の役割を任せるかで考えた

以前の私は、掛け捨てより、お金が残る貯蓄型の方がなんとなくもったいなくないと感じていました。

しかし、保険を見直す中で、私は保険で貯蓄まで賄おうとしていたことに気づきました。

そこで我が家では、次のように役割を分けました。

  • 死亡保障は掛け捨て生命保険
  • 資産形成はNISAでの積立

この整理は、NISAが必ず増える、貯蓄型保険より必ず得という意味ではありません。掛け捨て生命保険が、すべての人に向くという意味でもありません。

我が家にとっては、「支払ったお金が戻るか」だけでなく、保険に何の役割を任せるのかを分けて考えることが、納得できる見直しにつながりました。

タイトルとURLをコピーしました