マンションを探し始めた頃、我が家は中古マンションを中心に考えていました。
理由の一つが、リセールです。
新築マンションを購入しても、購入後に売るときには中古物件になります。
そのため当時は、「将来売る可能性まで考えるなら、新築時の価格ではなく、すでに中古になった物件を買うほうがいいのではないか」と考えていました。
ところが、たまたま希望するエリアや価格に近い新築マンションがあり、参考のつもりで見に行くことになりました。
そこで、マンションを見るときの考え方が少し変わりました。
今なら新築か中古かを最初から決めません。
まず、我が家の家計に合う価格か。
その条件を満たした物件を総合的に見たうえで、リセールを重視し、室内だけではなく建物全体も確認します。
実際に両方を見たことで、「新築か中古か」よりも大切だと感じた判断軸がありました。
買ったあとに、自分で変えられるものか、変えられないものか。
今回は、我が家がマンションを探していく中で、この考え方に至った経緯をまとめます。
最初は「リセールを考えるなら中古」と考えていた
住宅を購入するなら、いつか売る可能性も考えておきたい。
我が家ではそう考えていました。
将来何が起こるか分からない以上、売却することになったときの価値も物件選びの重要な条件だと思ったからです。
そのため、当初は中古マンションを中心に探していました。
新築で購入しても、売却するときには中古になります。
一方、中古マンションなら、新築時から一定期間が経過した状態の価格で購入できます。
当時はこの違いをかなり重視していました。
ただ、今は「中古ならリセールが良い」と単純には考えていません。
マンションの資産価値は、新築か中古かだけで決まるものではないからです。
立地、購入価格、築年数、間取り、管理状態など、いろいろな条件があります。
あくまで、我が家が中古を中心に探し始めたときの判断です。
参考のつもりで新築マンションも見てみた
最初から新築と中古を比較しようとしていたわけではありません。
中古を中心に探していたところ、たまたま希望に近い価格・場所の新築マンションがありました。
そこで、参考として見てみることにしました。
実際に見て感じたのは、やはり新築には新築の良さがあるということです。
設備が新しく、間取りも魅力的でした。
エントランスや共用部分を含めて建物全体が新しく、きれいです。
もちろん、それだけで新築を選ぼうとは思いませんでした。
価格との比較が必要だからです。
それでも、情報を調べながら「中古のほうが合理的ではないか」と考えていた私にとって、実物を見る意味はありました。
そして、新築を見たことで、その後の中古マンションを見る目も変わりました。
中古を見ると、室内以外も気になるようになった
中古マンションも複数見ました。
室内についてはリフォームされている物件もあり、想像していたほど古さを感じないこともあります。
一方で、リフォーム済みでも設備の質感が少し気になる物件もありました。
それ以上に気になったのが、室内以外の部分です。
たとえば、
- 建物の外観
- エントランス
- 共用廊下
- 建物全体の経年変化
などです。
新築を見たあとだったこともあり、以前よりこうした部分を意識するようになりました。
そこで出てきたのが、
「これは購入したあとに自分で変えられるのか」
という視点でした。
室内は変えられても、建物全体は自分では変えられない
壁紙が好みではない。
設備が古い。
室内の雰囲気が少し気になる。
こうしたものには、購入後にリフォームや設備交換で変えられるものがあります。
当然お金はかかりますが、自分たちで手を入れる余地があります。
ただし、室内でも変更できる範囲や工事の手続きは、マンションの管理規約などによって異なります。
一方、マンションの外観やエントランス、共用廊下などは違います。
一人の所有者が自由に変更できるものではありません。
共同住宅なので、居住者構成や管理に対する考え方など、自分たちだけでは変えられない要素もあります。
それまで私は、価格やリセールをかなり重視して物件を見ていました。
そこに、
「気になる部分は、あとから自分で変えられるものなのか」
という判断軸が加わりました。
管理費と修繕積立金は見た。でも、それだけでは足りなかった
中古マンションを検討したとき、毎月支払う管理費と修繕積立金は確認していました。
住宅ローン以外にも毎月かかるため、家計への影響を見ていたからです。
一方で、当時は管理組合に実際にどれだけ修繕積立金が貯まっているのか、長期修繕計画がどうなっているのか、過去にどのような修繕が行われてきたのかまでは確認していませんでした。
今なら、ここも確認します。
国土交通省のマンション管理計画認定制度でも、管理費と修繕積立金の区分経理、長期修繕計画、修繕積立金の水準などが認定基準に含まれています(2026年8月31日確認)。
実際に物件を見て「建物全体は自分では変えられない」と感じたのであれば、見た目だけではなく、その建物がこれまでどう管理され、これからどう修繕されていくのかも確認する必要があったと思います。
これは、実際に検討したからこそ気づいた反省点です。
次に中古マンションを本格的に検討するなら、月々の管理費・修繕積立金だけではなく、長期修繕計画や積立状況なども確認してから判断します。
全員が新築も見るべきだとは思わない
では、中古マンションを検討するなら、一度は新築マンションも見るべきなのか。
私はそこまでは思いません。
新築を見たことで設備や共用部のきれいさが基準になり、中古を見る目が必要以上に厳しくなる可能性もあります。
新築を見る必要がない人もいると思います。
我が家の場合は、たまたま条件に近い新築物件があったので見に行き、その経験によって中古マンションを見るときの判断軸が増えました。
重要だったのは、新築を見たこと自体ではありません。
自分たちがマンションの何を重視するのかに気づけたことでした。
今なら、新築・中古の両方を候補にする
もう一度マンションを探すなら、今の我が家は新築と中古のどちらかに最初から絞りません。
最初に見るのは価格です。
どれだけ魅力的な物件でも、購入によって教育費や老後資金、日々の生活に無理が出るのであれば、我が家にとっては候補になりません。
家計の条件を満たした物件について、立地、間取り、築年数などを含めて総合的に見ます。
その中でも、我が家はリセールを重視します。
さらに実際に現地へ行き、室内だけではなく外観、エントランス、共用部なども確認します。
我が家の判断を整理すると、
家計に合う価格か
→ 物件を総合的に評価する
→ リセールを重視する
→ 建物全体も自分たちの目で確認する
という考え方です。
中古を中心に探し始めた頃より、見る項目は増えました。
その代わり、「新築と中古のどちらが正解か」という二択では考えなくなりました。
新築か中古かより、自分たちの判断軸を持つ
マンションを探し始めた頃は、リセールを考えて中古を中心に見ていました。
今でもリセールは重要だと思っています。
ただ、新築と中古の両方を実際に見たことで、価格や資産価値だけでは判断できない部分にも気づきました。
特に印象に残ったのが、
「購入したあと、自分で変えられるものなのか」
という視点です。
室内には、あとから変えられるものがあります。
建物全体には、自分一人では変えられないものがあります。
そして、どちらを選ぶとしても、家計に無理のない価格であることが大前提です。
新築か中古かという答えを先に決めるのではなく、
「何を重視し、何なら妥協できるのか」
を自分たちで決める。
我が家では、そのほうがマンションを選びやすいと考えるようになりました。
