老後資金として毎月10万円を積み立てていた我が家は、第一子が生まれたタイミングで、積立額を月5万円へ減らしました。
単純に「子どもが生まれて家計が苦しくなったから」ではありません。
老後に必要なお金を改めて計算すると、それまでに積み立ててきた資産も含めれば、月5万円の積立でも我が家が目標とする老後資金に届く見込みだったからです。
我が家では、
老後はいくら必要なのか
→ そのためには今いくら積み立てればいいのか
という順番で考え直しました。
この記事では、月10万円を約2年間積み立てた我が家が、なぜ月5万円へ変更したのか、その計算と考え方をまとめます。
最初は老後資金として月10万円を積み立てていた
家計管理を始めてライフプランを作った当初、我が家では老後資金として毎月10万円を積み立てることにしました。
教育費とは別です。
当時の家計収支や将来必要になるお金を整理したうえで決めた金額だったため、月10万円の積立そのものを負担に感じていたわけではありません。
そのまま約2年間、積立を続けました。
今振り返ると、家計に余裕がある時期に多めに積み立てておけたことは、その後の家計にもプラスだったと思っています。
第一子が生まれた月に10万円から5万円へ変更した
第一子が生まれる前から、子どもが生まれれば家計が変わることは分かっていました。
教育費も必要になりますし、日々の生活費も変わります。
そのため事前にライフプランの見直しはしていました。
ただ、まだ支出が発生していない段階で積立額を変更する必要はないと考え、実際に月10万円から5万円へ変更したのは、第一子が生まれた月からです。
そこで改めて、
- 毎月の生活費
- 教育費
- 住宅費
- 老後資金
- 働き方
などを含め、家計全体を確認しました。
そのうえで配偶者とも相談し、老後資金を月5万円へ変更することにしました。
まず「老後にいくら必要なのか」を計算した
月5万円という数字を先に決めたわけではありません。
まず考えたのは、老後にいくら必要なのかです。
我が家では、夫婦2人になったあとの生活費を月42万円程度と想定しました。
この42万円には家賃15万円を含めています。
日常生活に必要なお金だけではなく、旅行など、老後も楽しみに使いたいお金も含めた我が家なりの生活費です。
年間にすると、
42万円 × 12か月 = 約504万円
です。
一方、公的年金の手取りは、ねんきん定期便などをもとに夫婦合計で年間約320万円と見積もりました。
すると、
老後生活費 約504万円
− 年金手取り 約320万円
= 年間約184万円不足
という計算になります。
※生活費や年金額は各家庭で異なります。ここで紹介している数字は、我が家がライフプランを作るために置いた前提です。
4%ルールから老後資金を約5,000万円とした
そこで、老後資金の目標額を考えるための目安として使ったのが「4%ルール」です。
4%ルールは、退職後の資産取り崩しを考える際に使われる一つの目安です。将来も4%なら必ず資産が足りる、というものではありません。
我が家では、老後に不足すると見込んだ年間約184万円から、必要な老後資産を考えるための目安として使いました。
184万円 ÷ 4% = 約4,600万円
そこで、65歳時点の老後投資資産を約5,000万円とすることを目標にしました。
将来の運用成績や物価、年金額などは変わる可能性があります。
あくまで我が家のライフプランを作るうえで、老後資金の目標額を考えるために使った数字です。
月5万円でも約5,000万円に届く見込みだった
目標額を約5,000万円としたうえで、それまでに積み立てていた老後資産も含めて将来資産を計算しました。
老後資金はS&P500に連動する商品で積み立てています。
運用については年5〜7%程度を想定し、将来の資産額を確認しました。
その結果、毎月10万円をそのまま積み立て続けなくても、月5万円の積立で目標とする約5,000万円に到達できる見込みでした。
だから月5万円にしました。
老後資金を軽視したわけでも、積立が苦しくなって仕方なく減らしたわけでもありません。
必要な老後資金を計算し直した結果、我が家の場合は10万円を積み立て続ける必要がないと判断できた、というのが実際の理由です。
退職金は最初から計算に入れなかった
老後資金を考えるとき、退職金をどう扱うかも考えました。
我が家では、老後資金約5,000万円を計算する際、退職金は含めていません。
退職金は将来受け取れる可能性があります。
ただ、実際にいくら受け取れるのかは、その時点にならなければ確定しません。
そのため、まだ確定していない退職金をあらかじめ老後資金として織り込むのではなく、
年金+自分たちで積み立てた資産
で老後の生活が成立するように考えました。
退職金を受け取れれば、その時点で使い方を考えればいいという考えです。
月5万円減らした分は、特定の何かに使ったわけではない
月10万円から5万円へ変更すると、毎月5万円の余裕が生まれます。
ただ、この5万円を「旅行費にする」「教育費にする」と決めて振り替えたわけではありません。
食費や子どもにかかるお金、旅行なども含め、家計全体に余裕を持たせるためのお金になりました。
第一子が生まれれば、それまでとは生活も変わります。
将来のために必要な積立は続けながら、今の家族との生活にも無理なくお金を使える状態にしたかったからです。
最初の約2年間に多めに積み立てていたことも無駄ではなかった
結果だけを見ると、
「それなら最初から月5万円でよかったのでは?」
と思うかもしれません。
私はそうは考えていません。
家計に余裕がある時期に月10万円を積み立てていたことで、老後資産を先に積み上げることができました。
その資産も含めて将来を計算したからこそ、第一子が生まれて支出が増えるタイミングで、月5万円へ減らしても目標に届くと判断できました。
家計に余裕がある時期に少し多めに積み立てておく。
そして家族構成や支出が変わったら、必要額をもう一度計算する。
その結果、積立額を減らしても問題ないのであれば、生活を必要以上に切り詰める必要はありません。
我が家にとっては、この順番で積み立ててきたことが、あとから家計に余裕を持たせることにつながりました。
月5万円が誰にとっても正解ではない
もちろん、老後資金は月5万円積み立てれば十分、という話ではありません。
必要な生活費も、もらえる年金も、現在の資産も、老後までの年数も家庭によって違います。
我が家でも、
生活費 → 年金 → 不足額 → 必要な老後資産 → 毎月の積立額
という順番で考えた結果が月5万円だっただけです。
大切なのは、積立額そのものよりも、
「なぜその金額を積み立てるのか」を説明できる状態にしておくこと
だと思っています。
前提が大きく変わったときは、また計算し直す
現在は、基本的に月5万円の積立を続ける考えです。
毎年少しずつ積立額を調整するつもりはありません。
ただし、
- 家計の収支が大きく変わる
- 子どもが増える
- 教育費の前提が変わる
- 働き方が変わる
- 老後の生活費などライフプランの前提が大きく変わる
といったことがあれば、もう一度家計全体を見直します。
実際、第二子が生まれることも、我が家にとってはライフプランを見直す大きなタイミングです。
積立額だけを固定するのではなく、生活が大きく変わったときにライフプラン全体を見直す。
我が家ではそのように考えています。
老後資金を10万円から5万円にして分かったこと
我が家は、老後資金を月10万円から5万円へ減らしました。
でも、「将来より今を優先した」という感覚ではありません。
老後に必要な生活費と年金を整理し、不足する金額から必要資産を考え、これまで積み立てた資産も含めて計算した結果、月5万円でも目標に届く見込みだった。
だから減らしました。
そして、家計に余裕がある時期に約2年間多めに積み立てていたことも、その判断をしやすくしてくれました。
将来への備えは大切です。
一方で、必要額を確認せず「多ければ多いほど安心」と考えて積み立て続ければ、今の生活に使えるお金は減ります。
我が家では、ライフプランを作ったことで、
将来のためにいくら残すかだけではなく、今いくら使っても大丈夫なのか
を考えられるようになりました。
老後資金だけでなく、教育費や住宅費を含めて我が家がライフプランをどう使っているかは、こちらの記事にまとめています。
→ ライフプランを作ってよかったと思う理由|将来のお金の不安が減った我が家の使い方
教育費については、老後資金とは別に1人1,200万円を目標にした理由をこちらでまとめています。
→ 教育費1200万円はどう決めた?私立理系・一人暮らしまで考えた我が家の基準
積立を始める際に証券口座選びで迷った経緯はこちらです。
