老後資金は多いほど安心だと思っていた
お金のことを考え始めた頃、私は「老後資金はできるだけ多く準備したほうが安心だ」と考えていました。
将来は誰にも分かりません。
- 年金はどうなるのか
- 物価はどう変わるのか
- 何歳まで働けるのか
不安があるなら、できるだけ多く準備しておいたほうが安心だと思っていました。
そこで最初に作ったライフプランでは、老後資金として毎月10万円積み立てる計画を立てました。
教育費とは別に、老後資金だけで毎月10万円です。
当時の支出や将来の見通しをもとに決めた、自分なりに納得した金額でした。
その計画どおり積み立てを始めました。
続けるうちに違和感が出てきた
積立を始めた頃は、「これで将来への備えができる」と思っていました。
しかし、約1年間続ける中で少しずつ違和感を覚えるようになります。
旅行に行こうとしたとき。
外食をしようとしたとき。
少し趣味にお金を使おうとしたとき。
そんな場面で、私はよく
「積立に影響が出そうだな。」
と口にするようになっていました。
将来のために積み立てているはずなのに、今しかない家族との時間を心から楽しめていない。
本来、旅行や外食は家族との思い出を作るためのお金です。
それなのに、積立額を気にするあまり、楽しむ前から我慢することを考えてしまっていました。
続けるうちに、その違和感は少しずつ大きくなっていきました。
違和感の原因を確かめたかった
違和感があったからといって、すぐに積立額を減らそうと思ったわけではありません。
本当に知りたかったのは、
「この積立額は、今の暮らしに合っているのだろうか。」
ということでした。
そこで妻とも話し合い、支出を改めて整理したうえで、ライフプランをもう一度見直すことにしました。
最初から作り直したわけではありません。
実際に生活してみて分かったことを反映させながら、計画をもう一度検証することにしたのです。
ライフプランを見直してみた
見直しでは、
- 毎月の支出
- 教育費
- 住宅費
- 老後資金
- 働き方
を改めて確認しました。
老後については、65歳で退職し、年金を受け取りながら積み立てた資産を取り崩して生活する前提で考えました。なお、退職金はあえて計画に含めず、安全側の条件で確認しています。
その結果、老後資金は毎月5万円でも計画が成り立つことが分かりました。
だから5万円にしたというより、「10万円でなければならない理由がなくなった」という感覚に近かったと思います。
さらに、退職金を見込んでいないことや、社会とのつながりや生きがいを考えると、自分は65歳以降も何らかの形で働く可能性が高いとも感じています。
そう考えると、この計画には一定の余裕があると判断できました。
積立額を見直したのは、「老後資金が不要だから」ではありません。
今の暮らしとのバランスを考えても、毎月5万円で無理なく続けられると確認できたからです。
積立額を見直しても不安は増えなかった
積立額を毎月10万円から5万円へ見直すことに、不安がなかったわけではありません。
それでも、ライフプランを再検証したうえで判断したこともあり、実際に見直してみると、不安は以前より大きくなりませんでした。
それよりも、
「自分たちで納得して決められた」
という安心感のほうが大きかったのを覚えています。
以前は、旅行や外食を考えるたびに、
「積立に影響が出そうだな。」
と口にしていました。
積立額を見直してからは、そのように考えることも減り、将来への備えを続けながら、今の生活も大切にできるようになりました。
月5万円が正解だとは思っていない
もちろん、毎月5万円が正解だとは思っていません。
もっと積み立てる家庭もあるでしょうし、もっと少ない家庭もあると思います。
大切なのは金額ではなく、
その金額を、自分たちなりの理由を持って決められることです。
我が家にとっては、将来への備えと今の生活の両方を大切にした結果が、毎月5万円という積立額でした。
前提が変われば、また見直す
今回決めた積立額も、この先ずっと変えないとは思っていません。
子どもが増えるかもしれません。
働き方が変わるかもしれません。
想定していなかった支出が増えるかもしれません。
そんなときは、今回と同じようにライフプランを見直し、その時点で納得できる積立額を考え直すつもりです。
ライフプランは、一度作って終わりではありません。
暮らしが変わったときに、判断するための土台になるものだと感じています。
老後資金を見直して分かったこと
以前の私は、
「将来が不安なら、積立額を増やせば安心できる。」
そう考えていました。
でも、積み立てを続ける中で、自分たちにとって本当に必要だったのは、積立額を増やすことではありませんでした。
必要だったのは、
今の暮らしと将来への備えのバランスを、自分たちなりに納得して決めることでした。
今回の見直しは、積立額を減らしたことが目的ではありません。
暮らしの中で感じた違和感をきっかけに、ライフプランを見直し、その時点の自分たちに合った判断ができました。
我が家にとって安心につながったのは、積立額を増やしたことでも減らしたことでもありません。
理由を持って、自分たちで納得して決められたことでした。
老後資金を決める前に考えたこと
我が家は、最初から積立額を決めたわけではありません。
支出の整理やライフプランの作成、教育費や住宅費の検討をある程度並行して進め、その中で老後資金として毎月10万円積み立てることを決めました。
そして、約1年間続けたあと、もう一度ライフプランを見直し、毎月5万円へ変更しています。
その土台になった考え方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
積立額と並行して迷っていた証券口座選び
積立額を検討していた時期には、証券口座についても並行して比較していました。
どちらも、実際にNISAを始めるまで迷ったことです。
SBI証券と楽天証券を何度も比較し、「どちらを選べば後悔しないか」を考え続けました。
最終的に、どのような基準で判断したのかは、こちらの記事で詳しくまとめています。
