NISAはいくら投資する?我が家が先に生活防衛資金を残した理由

NISAを始めるとき、最初に迷ったのが「毎月いくら投資するか」でした。

でも、我が家ではNISAの枠をどこまで使うかから考えませんでした。

先に考えたのは、

「投資せず、現金で残しておくべきお金はいくらか」

です。

生活防衛資金。

住宅購入に使う可能性があるお金。

旅行や家電など、ある程度予測できる支出。

こうしたお金を先に分けたうえで、長期間使う予定のない余剰資金をNISAで積み立てることにしました。

実際、老後資金として月10万円を積み立てていた時期もありますが、現在は月5万円です。

家族が増え、教育資金が必要になったからです。

この記事では、我が家がNISAの積立額をどう決め、なぜその後金額を変えたのかを書きます。

NISAの枠を埋めることは目標にしなかった

我が家では、NISAの非課税枠をできるだけ埋めることを目標にはしていません。

家計に十分な余裕があれば、一つの目安にはなると思います。

でも、

「NISAの枠がこれだけあるから、ここまで投資しよう」

という順番では考えませんでした。

我が家の場合は逆です。

まず家計管理をして、毎月の生活にいくら必要なのかを確認しました。

そこから必要な現金貯蓄を確保する。

さらに、近い将来使う予定のお金も分ける。

そのあとに残ったお金が、投資に回せる余剰資金でした。

家計を把握するまでの過程は、別の記事にまとめています。

家計管理を始めて、支出を把握した過程はこちら

生活防衛資金は、最低でも生活費の半年分を残す

NISAを始めた当時から、生活防衛資金は現金で確保する考えでした。

我が家で目安にしたのは、生活費の半年〜1年分です。

ただし、現在の感覚では半年分が下限です。

ここでいう「生活費」は、普段使っているお金をすべて含めた金額ではありません。

収入が途絶えた場合でも必要になる、

  • 住宅費
  • 食費
  • 光熱費
  • その他、生活を維持するために必要な支出

などを基準にしています。

旅行や娯楽など、非常時には減らせる支出まで普段どおり使う前提ではありません。

「半年〜1年」は、我が家が家計を考えるうえで採用している目安です。

誰にとっても半年あれば十分という意味ではありません。

働き方や家族構成、毎月必要になる金額によって、必要な現金は変わると思っています。

住宅購入のお金は、生活防衛資金とは別にした

当時は住宅購入も考えていました。

そのため、生活防衛資金とは別に、住宅購入に必要になると想定した金額も現金で残していました。

ここは明確に別枠です。

生活防衛資金があるから、そのお金を住宅の頭金に使っていいとは考えませんでした。

住宅については、想定する購入額などから必要になる現金を見積もり、その分を投資対象から外しました。

つまり当時の我が家では、

生活防衛資金

住宅購入など近い将来使う予定のお金

長期間使わない投資資金

を分けて考えていました。

住宅購入については、その後、教育費や老後資金まで含めて家計全体から検証しています。

住宅購入を家計全体から検証した経緯はこちら

我が家では「15年以上使わないお金」を投資する

もう一つ、当初から決めていた基準があります。

株式へ投資するのは、基本的に15年以上使う予定のないお金にする。

というものです。

これは過去の運用実績を調べたうえで、我が家が長期投資の目安として採用した基準です。

15年間持てば必ず利益が出る、という意味ではありません。

将来の相場は分かりません。

だからこそ、住宅購入資金のように数年以内に必要になる可能性があるお金は、株価が上がりそうだと思っても投資しませんでした。

実際、その後の株価だけを見れば、

「もっと現金を投資しておけば、利益は大きかったかもしれない」

と思うことはあります。

でも、それと当時の判断が正しかったかは別だと思っています。

利益をもっと出そうと思えばキリがありません。

必要な現金までリスク資産にさらさなかったことは、今でも正しかったと思っています。

毎月余ったお金を、そのまま全部投資したわけではない

「余剰資金で投資する」という言葉は、人によって意味が違うかもしれません。

我が家の場合は、単に給料から生活費を引いて残った金額ではありません。

まず日常の生活費を出す。

旅行や家電など、ある程度予測できる大きな支出も別に見込む。

必要な現金貯蓄も確保する。

生活防衛資金も残す。

住宅など、近い将来使う予定のお金も分ける。

そこまでやったあとに残るお金を、NISAへ回す余剰資金と考えていました。

そのため、NISAを積み立てた結果、生活防衛資金が半年分を下回るような設計にはしていません。

「減ったらNISAを止めて補充する」というより、そもそもそうならない積立額を決める、という考えです。

最初は老後資金として月10万円を積み立てた

当初、NISAで積み立てていた主な目的は老後資金でした。

家計管理をした結果、余剰資金として月10万円程度を投資に回せると判断し、定額で積み立てていました。

一括で多く投資した方が、資金を早く市場に置けることは理解していました。

それでも、生活防衛資金や住宅資金まで投資する考えはありませんでした。

必要な現金までリスク資産にさらさなくても、計画どおり積み立てれば老後の目標額には届くと考えたからです。

大切だったのは、

「投資できる最大額はいくらか」ではなく、「目標達成のために必要で、なおかつ家計から無理なく出せる金額はいくらか」

でした。

子どもが生まれて、月10万円から5万円へ減らした

その後、積立額は変えています。

子どもが生まれ、2人暮らしから3人暮らしになりました。

当然、生活にかかるお金も変わります。

それまで本格的に積み立てていなかった教育資金も準備する必要が出てきました。

そこで家計全体を改めて試算しました。

結果として、老後資金は月10万円を積み立て続けなくても、月5万円で目標額に到達できる見込みだと判断しました。

現在は、

  • 老後資金:月5万円
  • 教育資金:月3.7万円

という形で積み立てています。

10万円から5万円に減らしたのは、家計が苦しくなって仕方なく半分にしたわけではありません。

もともとの10万円は「老後のために絶対必要な金額」ではなく、余剰資金として投資できた金額でした。

必要額を改めて逆算すると5万円で足りる見込みだったので、教育資金など別の目的へ配分し直しました。

老後資金の積立を月10万円から5万円へ見直した理由はこちら

積立額は毎月いじらない

我が家では、毎月の収支を見ながらNISAの積立額を細かく変更することはしていません。

家計を確認して、

「この金額なら継続できる」

と判断した金額を定額で積み立てます。

一方で、積立額を一度決めたら一生変えないわけでもありません。

子どもが生まれた。

教育費が必要になった。

働き方が変わった。

今後さらに家族構成や収支が変わった。

そうした家計の前提が大きく変わったときには、積立額も見直します。

第二子の誕生後も、実際の収支を見て必要なら再計算するつもりです。

老後資金の月5万円だけを絶対に守るのではなく、教育費や現在の生活も含め、家計全体で考えます。

相場が下がったから積立額を変えることはしていない

これまで、相場が下がったことを理由に積立を止めたり、保有している資産を売却したりしたことはありません。

値下がり自体も、それほど気になりませんでした。

長期で積み立てる以上、途中で価格が下がる時期があることは理解したうえで始めていたからです。

私自身はS&P500に連動する商品を積み立てています。

これは、米国が世界経済の成長を牽引してきたことや、全世界株式でも米国株の比率が大きいことなどを踏まえて、自分で選んだものです。

S&P500が誰にとっても最適だという意味ではありません。

重要なのは、相場が下がったときに慌てて積立額を変えることではなく、下落する時期が来ても家計上無理なく続けられる金額を、最初から設定しておくことだと考えています。

出産で、現金を残す意味を改めて感じた

生活防衛資金を確保してきた意味を特に感じるのが、出産のように家計の前提が大きく変わる場面です。

出産前に、その後の収支を完全に予測することはできません。

収入が変わる可能性もあります。

支出が増える可能性もあります。

我が家にとっては、まさに「想定外の中の想定外」が起こり得る時期でした。

そんなとき、現金に余裕がなければ不安は大きくなります。

場合によっては、お金がないことによって選べる行動まで狭くなるかもしれません。

だから私は、生活防衛資金を単に「失業したときの生活費」とは考えていません。

家計の前提が突然変わったときにも、すぐ身動きが取れなくならないためのお金

という意味もあると思っています。

「頑張れば積み立てられる金額」では決めない

たとえば、

「毎月3万円なら問題なく積み立てられる。でも節約を頑張れば5万円いけそう」

という場合。

私は、「頑張れば」の中身を見ると思います。

家計を確認して、必要な生活費や貯蓄を確保しても5万円を継続できるなら、最初から5万円でもいいと思います。

一方で、普段の生活を無理に削ったり、必要な現金まで減らしたりしないと5万円を出せないなら、それは我が家でいう「無理なく続けられる金額」とは違います。

投資額は多ければ多いほどいい、とは考えていません。

自分の将来設計に必要な金額を、相場が上がっても下がっても淡々と積み立てられること。

こちらを優先しています。

積立額の決め方は、置かれている状況で変わる

今なら、積立額を考える方法も一つではないと思っています。

まだ教育費や住宅など大きな資金計画がなく、まず資産形成を始めたい段階なら、家計を把握して、無理なく余る金額から考える方法もあります。

一方で、教育費、住宅、老後など、将来必要になるお金が具体的になっているなら、

将来必要な金額を考える
↓
必要な積立額を逆算する
↓
現在の家計で無理なく続けられるか確認する

という順番の方が、我が家には合っています。

NISAの制度上の上限から逆算する必要はありません。

まとめ|NISAの枠より先に、家計と将来のお金を考える

我が家がNISAの積立額を決めるときに、一番大切にしていることは今も変わっていません。

NISAの枠から考えるのではなく、まず自分の家計と将来必要なお金を整理して、相場が上下しても無理なく続けられる金額を決める。

我が家の場合は、

生活防衛資金を最低半年分確保する。

住宅など近い将来使うお金は別にする。

予定している大きな支出も見込んでおく。

そのうえで、基本的には15年以上使わない余剰資金を投資する。

という線引きにしています。

これは我が家の基準であって、誰にでも同じ金額や期間が当てはまるわけではありません。

実際、我が家自身も家族が増えたことで、老後資金の積立額を月10万円から5万円へ変更しました。

これからも家計の前提が変われば再計算します。

変えないのは金額ではなく、必要なお金を先に守り、残った範囲で無理なく投資するという順番です。

NISAを始める前の考え方全体については、こちらの記事にもまとめています。

NISAを始める前に決めた順番はこちら

そのうえで証券口座をどこにするか迷っている場合は、我が家が実際に比較して決めた基準はこちらです。

NISA口座を生活との相性で決めた基準はこちら

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